当社は『世界に、日本の冒険心を』というパーパスを掲げ、『80億の、心をうちぬけ』というミッションのもと、VTuber事業を行うIP Productionをはじめ、同領域と親和性の高いIP PlatformやIP Solution、また、Incubationの領域において国内外で複数事業を展開しています。
今回は取締役 執行役員 COOの舩橋に、2024年9月期(以下、7期)を振り返りながら、2025年9月期(以下、8期)の挑戦について聞きました。
株式会社Brave group 取締役 執行役員 COO
舩橋 純
公認会計士
2009年に太陽有限責任監査法人に入所し、上場企業の法定監査を中心に、IPO準備アドバイザリー業務、財務デューデリジェンス業務、内部統制構築アドバイザリー業務等に従事。
2014年に公認会計士登録。2019年よりフリーランスとして複数社のファイナンスやバックオフィス支援を実施。
2020年に当社執行役員CFOに就任し、2022年7月にBrave group取締役 執行役員COOに就任。
以下、その他役員の兼任状況
・株式会社LaRa 代表取締役(2023年11月 就任)
・Brave group APAC(Thailand) Co.,Ltd. Managing Director(2023年11月 就任)
・布雷福(深圳)贸易有限公司(Brave group China) 董事長(2023年12月 就任)
・株式会社RIOT MUSIC 代表取締役(2024年10月 就任)
国内外ともに「盛りだくさん」な1年だった
ーー あけましておめでとうございます!本日はどうぞ宜しくお願いします!
あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。
1年前のインタビューぶりですね。
ーー 7期については、経営統合や業務提携など、国内外ともに事業が大きく拡大した1年でした。舩橋さんの視点で7期を振り返ってみての感想をお伺いしても良いでしょうか?
一言で表現すると、「盛りだくさんな1年」でした。野口さんもインタビューでお話していましたが、2023年11月の株式会社LaRa(以下、LaRa)、株式会社ディーワン(以下、ディーワン。2024年10月に株式会社D1-Labへ社名変更)との経営統合から始まり、2023年末にはタイと中国の現地法人設立も行いました。
振り返ると、1年の始まりから盛りだくさんでしたね(笑)。事業運営の皆さんだけでなく、経営統合や海外拠点の設立に関わった皆さんは、6期末そして7期初から怒涛のような毎日を過ごしていたと思います。
特にLaRaについては、執行役員の金さんやBrave groupのPMIチームとともにPMI(※)に注力した1年となりましたね。
※PMIとは:「ポスト・マージャー・インテグレーション」の略で、経営統合後の統合による効果の最大化を目的として行われる一連のプロセスのことです。
ーー ミドルオフィス、そしてバックオフィスチームを中心に期初から大忙しだった記憶があります!そして、年明けの2月には株式会社Smarprise(以下、Smarprise)との経営統合もいたしましたね!
はい。私自身が、7期中の出来事で特に印象に残っていることがSmarpriseとの経営統合です。
実は経営統合から3年ほど前より、国外も含めたグッズ販売事業を展開したいと考えていたのですが、グッズ販売事業のノウハウや、事業をゼロから立ち上げるマンパワーもない状態だったんです。そのような中Smarpriseとの経営統合が決まり、非常に嬉しかったことを覚えています。そしてSmarpriseが運営している「colleize(読み方:コレイズ)」におけるグッズ販売事業のノウハウと、当社グループの「モメンタム」=「勢い」を掛け合わせた結果、2024年7月に海外向けグッズ販売事業「Brave stores」を立ち上げ、展開することができました。
当社グループがメインとするVTuber市場に加え、アニメグッズ市場にも事業を広げることができたのは、当社グループにとっても相当大きなチャレンジだと思いますし、そのようなチャレンジにSmarprise代表取締役の五十嵐さんと一緒に取り組めたことが何よりも嬉しかったですね。
ーー 第一弾の羽田エアポートガーデンへの出店、第二弾として上海では有名なサブカルチャーショップの複合ビルである百聯ZX創趣場にも出店しましたよね。その後も、様々な国でポップアップストア(※)を展開されてきました!
当社グループとして初の店舗展開でした。常設の店舗とポップアップストア(※)をそれぞれ展開しましたが、特に海外展開において様々な学びを得ることができました。国内の店舗展開については、競合他社の歴史、成功した背景や要因などを分析することで、結果や成果を予測することができました。しかし、海外への店舗展開については事例がまだまだ少ない状況で、いわゆる「挑戦してみないと分からない状態」でした。先が見えない中でも五十嵐さん、執行役員の武田さん、そしてBrave stores事業部のメンバー全員が一致団結し、諦めず最後までやり抜くことができました。
また、Brave stores事業はもちろん、7期は私自身も日本国外を飛び回り続けていたことから、今まで出会えなかったような様々な人とのつながりやご縁を創ることができました。
※ポップアップストアとは:数日~数週間程度の、期間限定で開設される店舗のことを指す。
ーー 海外への事業展開がきっかけで、新しい仲間とのつながりができたんですね!
例えば2024年9月に出資をし、資本業務提携を行った株式会社xxxxnese(読み方:ニーズ、以下「xxxxnese」)様です。今では中国展開するうえで欠かせない、大切な「Braveな仲間」の1社となりましたね!上海百聯ZX創趣場でのBrave storesポップアップストアの出店や、中国南京での常設店運営においてご協力いただきました。
また東南アジア地域では、タイを中心に活動をしているVTuberプロダクション「Algorhythm Project」様と良いご縁をいただき、2024年9月末から10月上旬にかけて、バンコクのショッピングモール「UnionMall(読み方:ユニオンモール)」内にポップアップストアを出店することができました。そして、間を空けず10月上旬に広州で開催されたイベント「CICF×AGF(広州アニメーション・ゲームフェスティバル)」にポップアップストアを出店しました。これまで上海、タイ、そして広州とアジア圏を中心にBrave stores事業を展開してきましたが、現在までに展開した地域だけではなく、他の国や地域にも積極的にBrave stores事業をはじめ、当社グループで運営している事業やサービスを今後も展開し続けていきたいと思います。
ーー 目標といえば、7期に掲げた目標は前回のインタビューの際にお伺いしましたが、8期はどのような目標を立てられたのか、お伺いして良いでしょうか?
8期から新規に掲げた目標と、7期から継続した目標があります。
8期から新規に掲げた目標としては、8期に就任したBrave groupにおけるCOO(Chief Operating Officer)としての役割の推進です。
7期は全体的な管掌からは外れ、グループの経営戦略や担当する事業会社の経営に注力していましたが、8期は改めてCOOとしてグループ全体の管掌の役割を担うこととなります。
詳細はお伝えできませんが、期初に立てた計画を実行していきたいと思います。
7期から継続する目標としては、経営統合とPMIの推進です。
冒頭でもお話しましたが、国内においては2023年11月にLaRa、ディーワンと、2024年2月にはSmarpriseとの経営統合をしました。また、海外においては2024年7月に海外VTuberグループ「idol」と経営統合をしました。海外企業の経営統合は当社グループとして初の試みでしたが、経営統合を経て当社グループのカルチャーを押し通すだけではなく、異なる国や会社のカルチャーを尊重することや、カルチャーを相互に理解し受け入れることの大切さをあらためて知り、経験することができました。
7期期中より執行役員 FP&A 管掌役員 兼 経営戦略室 室長 下村さんをはじめ、経営統合プロジェクトを進めるにあたって、安心して背中を預けることができる仲間が集まりました。仲間を信頼して業務を任せることができたからこそ、1年という短期間で大きな成果を上げることができたのではないかと考えています。
8期においても、引き続き経営統合の推進や、PMIの実行にも注力していきたいです。
ーー 仲間といえば、社員数も2023年9月期末(以下、6期末)には156名でしたが、7期末には361名まで増えました。国内拠点だけでなく、海外拠点で活躍する仲間も増えましたね!
「ぶれすと」等を通して経営陣からのメッセージを発信し続けたことで、当社グループのパーパスやミッションに共感していただける方、当社グループの「モメンタム」=「勢い」を魅力に感じていただけた方に入社いただけました。8期以降も引き続き、「ぶれすと」を通じて当社グループの将来性や、各社の事業を含む状況、社内のカルチャー、組織体制等、サービス以外の詳細な情報について、外部に発信し続けていきます。
一方で現状は、事業と組織の拡大が比例していない状況です。仲間が増えたことで、組織として「できることの幅」は広がりましたが、一人ひとりの「できることの幅」は成長の余地が大いにあると考えています。
8期以降は仲間を増やすことはもちろん、一人ひとりが「できることの幅」を広げ続けることで、筋肉質な組織を創っていきたいと考えています。
事業をけん引することで知った「最適な組織」のあり方
ーー 8期以降も、一人ひとりが業務の幅を広げていくために、より一層努力しなければならないですね。そして、舩橋さんご自身は6期まではバックオフィス部門の管掌役員として、グループ人事本部やグループ経理財務本部の組織強化に注力し、7期は国内、海外問わず事業をけん引されていました。このような動きは当社グループにジョインされた当初から想定されていましたか?
実は全く想定していませんでした。
ただ、当社グループにジョインした後、バックオフィスの管掌役員として様々な事業に関わる中で、いつか自身も事業の立ち上げや推進に挑戦したいと考えるようになったんです。そのため、7期よりバックオフィス領域については、当時のグループ人事本部長であり、現在は執行役員 バックオフィス 管掌役員 兼 グループ人事本部 本部長である渡邉さん、FP&A領域については執行役員 FP&A 管掌役員 兼 経営戦略室 室長である下村さんに託し、自身は事業会社の経営、事業の立ち上げや推進にコミットすることにしました。
ーー そのような背景があり、現在は様々な事業の先頭に立ち、事業と組織をけん引されているんですね。役割が変わったことで、いわゆる「見える景色」は変わりましたか?
はい、大きく変わりました。
今まではどうすれば当社グループの事業が成長するか、そのためにどのようなサポートが必要かといった「支える側」の観点で様々な事業に関わってきましたが、7期から事業の責任者として担当する事業と組織をけん引していく中で、見えたことがありました。それは、事業を創る側、支える側の組織づくりがいずれにおいても重要であるということです。実際に事業を推進してみると、「事業を推進する側に、この役割の人が所属していれば」とか、「事業同士の連携がもっと取れていれば」、「この機能はバックオフィスやミドルオフィス側に集める必要があった」と、事業を伸ばしていくにあたって必要となる組織の形や体制にあらためて気づくことができました。
そのような実体験があったからこそ、執行役員の渡邉さん、下村さんをはじめとした、Brave group 執行役員の皆さんの協力を得て、8期初に経営体制を大きく刷新したんです。
ーー なるほど!だからこそ、今まで細分化していた事業セグメントを大きな領域で統合したり、各事業やサービス同士が円滑に連携できるような組織体制に刷新されたんですね。
事業領域をIP Production、IP Platform、IP Solutionの3セグメントに整理し、統括責任者を配置しました。また、Brave group内に複数あった本部を性質・役割ごとに領域を整理し、ミドルオフィス、FP&A、バックオフィスと3つに集約し、各領域で統括責任者を配置しました。
領域を整理することで組織が有機的に機能し、業績の向上を目指せるような体制を整えました。今後も会社や事業の状況に応じて最適な組織となるように、体制を変え続けます。
「Brave groupらしさ」=「カルチャー」を浸透させるために
ーー 会社と事業の成長によって組織が変わり続ける当社グループだからこそ、社内における事業や組織、環境のリアルな変化も、ぶれすと編集部として皆さんに発信し続けたいと思います!
そして、7期に挑戦することとして「カルチャーへの投資」を掲げていましたが、今期はどのような挑戦をしていくか、お伺いしたいです。
8期を「カルチャー投資元年」として、Brave groupのカルチャーを国内外の当社グループで働く全てのメンバーに浸透させていきます。前回のインタビューでお伝えしていた「カルチャーデック(※)」については、経営陣ならびにグループ人事本部を中心に鋭意作成中ですので、皆さんに公開できるまで今しばらくお待ちいただけますと幸いです!
※カルチャーデックとは:企業や組織の文化、価値観を分かりやすく表現したものであり、メンバーが組織の文化を共有し、行動指針や方針を理解するためのツールのことを指します。
ーー 今期以降にジョインする仲間には「ぶれすと」で発信している記事やカルチャーデックを読んでいただき、「Brave groupらしさ」を理解していただいたうえで、ジョインしていただきたいですね。
そのとおりで、当社グループの「モメンタム」=「勢い」や、「オーソリティ」=「存在感」は広報室の取り組みを通じて発信できた一方で、モメンタムとオーソリティだけではなく、「カルチャー」=「当社グループらしさ」の発信はまだまだできていないと考えています。だからこそ、カルチャーデックと「ぶれすと」を併せて社内外に発信し続けることで、「Brave groupらしさ」を誰もが理解することができ、当社グループらしさに共感していただける仲間を集めることができるのではないかと考えています。
また、今期以降も転職や経営統合を経て当社グループにジョインしていただく方もいらっしゃると思います。これからジョインしていただくメンバー全員に当社グループのカルチャーが浸透できるように、今期も様々な施策を通じて「Brave groupらしさ」という共通概念を理解したうえで、それぞれの業務に取り組んで欲しいと考えています。
ーー 7期より導入している様々な人事制度も「Brave groupらしさ」をメンバー全員に浸透させるために運用と改修を繰り返していますが、より皆さんが「Brave groupらしさ」を体現できるよう、ぶれすと編集部も当社グループで活躍する皆さんのストーリーやメッセージを発信し続けていきます。
メッセージの発信と併せて、Brave groupの執行役員や各子会社の取締役、そして部門をリードする上席者が「Brave groupらしさ」を理解し、そのうえで配下のメンバーに伝え、仕組みの中で「Brave groupらしさ」を発信し、「Brave groupらしさ」に触れさせることが重要だと考えています。
例えば、グループ人事本部が導入した次期責任者候補の発掘と育成を目的とした人事制度「アドベンチャー制度」や、日本国内における当社グループの規範・ロールモデルとなるような優れた行動・成果を発揮したプロジェクトチームおよびメンバーを評価し、称えることを目的とする人事制度「Brave group Award(MVP制度)」を通じて、メンバーが直接「Brave groupらしさ」に触れ、理解していただく仕組があります。
さらに日々の業務や、上司や仲間とのコミュニケーションを通じて得た学びから、「Brave groupらしさ」を理解し、無意識的に行動できる環境を、グループ人事本部の皆さんに協力いただきながら、当社グループの執行役員や子会社取締役、上席者と創れたらと思っています。
また、私たち取締役陣から会社や事業に対する想いを、引き続き「ぶれすと」を通じて発信し続けることも重要だと考えています。また、現在は国内に所属しているメンバーのみにメッセージを発信していますが、今後は海外の拠点で働くメンバーに向けても私たちの言葉を直接伝えていきたいですね。そして、国や文化は異なれど、「私たちはBrave groupの一員である」という意識を全世界で働くメンバーに持っていただき、Brave groupとしての価値観や考え方をもとに、それぞれの組織で業務や議論が進められたら最高ですよね。
自分自身を変化に合わせて「改革」していく
ーー ありがとうございます!
さて、野口さんのインタビューにて、今期のテーマである「改革」についてお話しいただきましたが、当社グループで働くメンバーが「改革」するために期待されていることはありますか?
業務の中においても、自己研鑽であっても、考えて動く、という意識は持っていただきたいと考えています。
野口さんもインタビューでお話していたとおり、7期までを振り返るとグループ全社が急拡大し、特に社外に対する影響度や社外からの見え方がガラリと変わりました。そのために、以前までの仕事の進め方、情報の取り扱いの仕方など、今まで上手くいっていたことが上手くいかなくなるケースも増えてきました。
時代や環境の変化を先読みすることも大切ですが、まずは目の前にある業務や課題についてしっかりと考え動くことができたら、一人ひとりが自然と「改革」できるのではないかと思います。
ーー ありがとうございます!
それでは最後に、Brave groupへ興味を持っていただいた方にメッセージをお願いします。
当社グループの事業は現在も拡大し続けていますが、外部から見えている以上に社内の環境や組織が変化し続けてます。また、この変化は3年後、5年後、10年後も続いていきますし、今後も当社グループが関わる業界が驚くような一手を打ち続けていくと思います。
これらの大きな変化を楽しみながら、自己成長したい方や、実現したいことがある方は、ぜひ当社グループにジョインしていただきたいですし、変化を楽しめる方に対して、どんどん挑戦の機会を与えていきたいと考えています。挑戦の中で今までの経験やスキル、自身のバリューを最大限に発揮しつつ、考えながら動くことで自分自身を「改革」していただくことで、当社グループに入社した時以上に「できることの幅」が広がっていたら良いですね。
当社グループのパーパス「世界に、日本の冒険心を」、そして、ミッションである「80億の、心をうちぬけ」の実現のために、楽しみながら挑戦と成長をし続け、国内外に向けて一緒に事業を創っていきたい方、生み出される事業の成長を支えたい方からのご応募をお待ちしています。
ーー 本日はありがとうございました!
ありがとうございました。
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