ぶれすと

「会社の価値をクリエイティブの力で最大化させる」中村と田中が語る、スタジオ部の組織とミッションについて。

本日は株式会社Brave group 執行役員 コーポレートグロース本部 副本部長 CSCO(Chief Studio & Creative Officer)の中村と、コーポレートグロース本部 スタジオ部 部長の田中に、スタジオ部の組織と今後のミッションについて聞きました。

株式会社Brave group 執行役員 CSCO

コーポレートグロース本部 副本部長

中村 峰晴

工業高校を卒業後、SIerにてWebサイトやスマホアプリの開発業務に従事。その後、合同会社DMM.comにて、動画視聴アプリ、VR動画視聴アプリ、仮想通貨に関するサービスの開発に従事した後、MateReal株式会社に参画。
2022年6月に当社に参画し、コーポレートグロース本部 スタジオ部(旧:システム部) 部長に就任。その後、クリエイティブ本部 本部長を経て、2024年10月にコーポレートグロース本部 執行役員CSCO/副本部長に就任(現任)。

株式会社Brave group コーポレートグロース本部
スタジオ部 部長

田中 颯

日本工学院在学時よりバーチャルライブプラットフォーム運営会社にてインターンを経験。卒業後は3DCG制作スタジオに入社し、VRアプリケーションの開発業務に従事。その後、3DCGを含むコンテンツ制作会社での業務を経て、2022年7月に当社グループに入社。Unityを用いた舞台演出の制作からスタジオ運営まで幅広く経験をした後に、2024年10月にコーポレートグロース本部 スタジオ部 部長に抜擢(現任)。

技術の底上げと画づくりにこだわった1年半

ぶれすと編集部:
中村さんは約1年半前のインタビューぶりです!宜しくお願いいたします。

中村:
もう1年以上も前なんですね、宜しくお願いします。

ぶれすと編集部:
当時はスタジオ部(旧 システム部) 部長としてインタビューをさせていただきましたが、前回のインタビューから現在までを振り返ってみて、スタジオ部はどのように変化をしましたか?

中村:
当時はまだスタジオ部に所属するメンバーも十数名と少なく、今回スタジオ部長に抜擢された田中さんも当時のスタジオ部メンバーの一人でした。当時はIP Productionの皆さんからのリクエストに応えることで精いっぱいで、ご依頼いただいた案件を「とにかくやり切る」ことに全力を注いでいましたね。

田中:
確かに、当時はモーションキャプチャースタジオに朝から晩まで籠って、ひたすらモデルやステージを制作し続けていましたね。今ではとても懐かしいです(笑)。また、更に遡ると私が入社をした2022年7月はBrave groupもバーチャルエンターテイメントとMateRealとの経営統合直後ということもあり、3Dモデルや3D LIVEを制作する現場自体も非常にバタついていました。組織も中村さんを含む4名ほどだった記憶があります。

中村:
エンジニア2人とスタジオ担当1名と私という、思い返すとなかなかカオスな組織でしたよね(笑)。
その当時はIP Productionからのリクエストに対して全力で応えることに精一杯だったんです。そんな中、現在3DCGチーム マネージャーとして業務に従事している箕輪さんが当社に入社したことで、3Dモデルや3D LIVEステージの制作現場に大きな転機が訪れました。彼は元々ゲーム業界、そしてアニメーション業界でモデルや3D映像のディレクションを経験していたことから、特にキャラクターの魅せ方、画づくりに対する知見が豊富だったんです。彼の入社をきっかけに、モデルや3D LIVEを創るうえでの技術の底上げはもちろん、チーム全体で映像やモデル制作におけるクオリティが圧倒的なスピードで向上しました。
そして、2023年5月から6月にかけて配信したぶいすぽっ!3Dデビュー配信も、バーチャルエンターテイメントの皆さんと、箕輪さん、田中さんをはじめとしたスタジオ部に所属する全メンバーの頑張りのおかげで、タレントからも、ファンの皆様からもご好評いただけたのではないかと考えています。

田中:
箕輪さんが入社したことで「画づくり」という概念がスタジオ部全員に生まれましたよね。タレントをより可愛く、魅力的に、かっこよくするにはどのようなモデルで、どのようなステージが良いのか。それらを実現するために、どのような技術が必要か、スタジオ部のメンバー一人ひとりがクリエイティブに対してより真剣に向き合うきっかけになりました。
そして、ぶいすぽっ!3Dデビュー配信も約1か月に渡るリレー配信でしたが、皆さんのご協力もあり無事に終えることができました。ファンの皆さんを中心に配信中も温かいコメントをいただくことができ、私も中村さんも、そして配信に関わったメンバー一同、胸がいっぱいだったと思います。
そして、ぶいすぽっ!の3Dデビュー配信の後から、3DCGモデラーやUnityエンジニア、スタジオ配信スタッフを中心に少しずつ仲間が集まり、現在ではスタジオ部は30名ほどの組織に拡大しました。

中村:
確かに、ぶいすぽっ!3Dデビュー配信をはじめ、RIOT MUSIC、Palette Projectのオンラインライブ・オフラインライブをきっかけに当社グループを知り、更に前回のインタビュー記事やスタジオ設備紹介ページを経て、スタジオ部に興味を持ってくださったり、直接ご応募をいただくことが多くなりましたね。
4名で奔走していた過去と比較すると、メンバー一人ひとりがクリエイティブに向き合える時間が各段に増えました。

メッセージを発信したことで、仲間が集まった

ぶれすと編集部:
応募してくださる方も、実際に入社をしてくださる方も、この1年で大きく変化しましたね。
また、組織もこの1年半で大きく拡大しましたが、あらためて組織体制についてお伺いしても良いでしょうか?

田中:
私がリードしているスタジオ部ですが、1年半前と変わらずモーションキャプチャースタジオの運営、オフラインイベント・オンラインライブの制作・運営、3Dキャラクターモデル・3Dステージの制作、VFXを用いた演出制作などを行っています。
1年半前と変化した点は、メンバー一人ひとりの成長、そして新たなメンバーが増えたことに伴いチームが5つに細分化された点です。

1つ目は箕輪さんが率いる3DCGチームです。
主にMayaや3ds Maxを使用して、当社グループで運営しているIPの3Dキャラクターモデルを制作しています。
各IP Productionの担当者とコミュニケーションを取りながら、より魅力的で、かわいい・かっこいいモデルを創ることが当チームのミッションです。

2つ目はこちらも箕輪さんが率いる3DCGチーム ステージ制作チームです。
2024年4月にインターンシップを経て入社した杉田さんが当チームに所属しています。主にUnityを使用して、3D LIVEにおけるステージや演出の制作や、3D LIVEにおける新しい技術の開発を行っています。直近では2024年10月10日に開催されたオンラインライブ「【 #小雀とと生誕記念3Dライブ 】~森に響く音色~【 ぶいすぽ / 小雀とと 】」のステージ制作や演出制作を担当しました。

3つ目はエンジニアチームです。
こちらも、以前インタビューを受けた阿部さんや、インターンシップを経て入社した市橋さんが所属しています。3D LIVEで使用している基盤システムのアップデートや新規機能の開発、モデルやステージのルック改善などを行っています。3D LIVE当日のオペレーションなども、当チームが担当しています。

4つ目はスタジオチームです。
こちらは、主にオフラインライブの運営やオンラインライブの配信、音響、カメラワークなどを担っています。上記の小雀ととさんのライブの他ですと、2023年12月に開催された「【 #小森めと爆誕2023 】小森めと爆誕3Dライブ!~食え!寝ろ!遊べ!~ 【 ぶいすぽっ! / 小森めと 】」など定期的に行われるオンラインライブでの配信業務、2024年2月に開催された「松永依織バースデーライブ2024「Awaken Now」」、2024年6月に開催された「RIOT MUSIC『Meteopolis Carnival』」などのオフラインイベントにおける中継業務や、オフラインライブの運営業務を担当しています。スタジオ部の中では一番規模の大きいチームですね。



5つ目は制作進行チームです。
こちらはオフラインイベント、オンラインライブを創るうえで、クオリティを保ちつつ各担当がスケジュールどおりに制作を進めることができるよう、社内外を含む関係者との調整・交渉を行う部門です。

チーム編成については、チームメンバー一人ひとりができること、そして個人と会社の成長に合わせて今後も変化していきます。
また、変化といえば、入社いただく方のバックボーンも少し変化しましたよね。

中村:
確かに、バラエティ豊かなメンバーが集まりましたよね。
1年半前までは、アニメ・ゲームや映像業界でモノづくりを経験した方や、学生時から長期インターンとして当社にジョインし、そのまま社員として入社されている方が大半を占めていました。
しかし、現在はフリーランスの3Dモデラーとして活躍されてきた方、当業界で長らく映像制作に携わってきた方、オフラインイベント制作に携わられてきた方、モーションやAIを研究されていた方などにジョインいただけるようになりました。

ぶれすと編集部:
様々な業界、職種の方にジョインいただいているんですね!
一人ひとりのバックボーンは違う一方で、皆さんに共通している特徴はありますか?

中村:
皆さんの共通点は「より細部にこだわった3Dモデルや3D LIVEを創りたい、チームで最高な作品を創りたい」という私たちの想いに共感してくださっている点です。
1年半前、「ぶれすと」で私からメッセージを発信しておいて本当によかったです(笑)。

ぶれすと編集部:
「ぶれすと」での発信が、採用にも組織作りにも良い影響を与えられていてよかったです!
また、他社と比較した際における、当社スタジオ部の特徴も教えていただけますか?

田中:
3Dモデルおよび3D LIVEのクオリティの高さは、他社と遜色ないものを提供できていると考えています。特にタレントの魅せ方や画づくりなどの演出においては、メンバー一人ひとりの研究と、ベースとなる技術の研鑽を重ね続けた努力の結晶だと考えています。
また、前回のインタビューと同様の内容で恐縮ですが、IP Productionの皆さんと一緒に「良いモノを創っていける」環境であることも特徴ですね。「作らされている」感覚はなく、IP Productionの担当者、タレントと議論を重ねたり、時には私たちから提案をしながら「一緒に創る」ことができています。

そして、もしかしたら特徴ではないかもしれませんが、クリエイティブに対する知識や経験と、コミュニケーション能力の両方が備わっているメンバーが多く在籍している点も強みだと思います(笑)。IP Productionの担当者と密にコミュニケーションや意見交換ができているからこそ、最高なモノを創り、届けられているのだと考えています。

役割が変わっても「最高なモノ」を創ることにこだわり続ける

ぶれすと編集部:
実際に8Fのコミュニケーションスペースでは、IP Productionの担当者とスタジオ部の方が談笑されている様子もよくお見かけします!お互いに良い関係を築けているからこそ、より良いモノ創りができているんですね。
さて、組織が大きく拡大した一方で、中村さん、そして田中さんご自身も当時から役割が大きく変化したと思います。お二人の役割についても、お伺いしても良いでしょうか?

中村:
IP Productionを含む各事業領域の推進を行うコーポレートグロース本部にスタジオ部が内包されたことで、これまでの倍となる70名規模の組織を率いることになりました。コーポレートグロース本部長 曽根さんと協力しつつ、スタジオ部の他、グループ各社のイベント企画および運営を行うイベント部、生産管理やMD、グラフィックデザイナー、Live2Dクリエイターが所属する制作部を管掌しています。
ただ、私自身のモノづくりに対する考えはスタジオ部を率いていた時とあまり変わっておらず、自分たちにとっても、タレントにとっても、そしてファンにとっても「最高なモノを創ること」、そして「最高のモノを創るために成長を続けること」が重要であると考えています。

田中:
私はスタッフとして入社をした後、2024年6月に3DCGチーム ステージ制作チームのリーダーに昇格し、5名のスタッフのリードを担当していました。まさか、4か月後に30名の組織を率いる役割になっているとは、自分自身も予想外でした(笑)。
また、当社グループで運営するIPの数も数年前と比較すると増えたことに比例して、社内外で関わるステークホルダーの方も増えました。各IP Productionの皆さんからの3Dモデルや3D LIVE制作に対する期待も高まっているため、今後もより魅力的な3Dモデル・ファンの皆さんの心に残る3D LIVEを創り続けるために、チーム全員を技術面でも、マインド面でもしっかり率いなければ思っています。

ぶれすと編集部:
ありがとうございます!
そしてスタジオ部が中村さんから2024年10月より田中さんに継承されましたが、田中さんとして、今後スタジオ部をどのような組織にしていきたいですか?

田中:
「最高なモノを創るために成長を続ける」ことをミッションに、チーム全員でクリエイティブに向き合ってきました。「最高なモノを創る」ことは中村さんから継承しつつ、今後はIP Productionの皆さん、そしてタレントの皆さんが安心して3D LIVEや配信に集中できるよう、クオリティの更なる底上げと合わせて、品質性や安全性の向上に注力していきたいと考えています。
例えば、いくら最先端の技術でモデルや3D LIVEを演出しても、その元となるUnityやMayaをはじめとした基礎の技術ができていないと、モデルの1ミリ、1ピクセルにズレが出てしまったり、舞台の切替や演出が意図しないタイミングで動いてしまう可能性もゼロではありません。そのような事故が起こってしまうと、3D LIVEや配信を心から楽しみにしていたタレントも、ファンの皆さんもがっかりしてしまいますよね。タレントとファンの皆さんにとって最高な一瞬を創り上げるために、今後は基礎的な技術を磨き上げ、3Dモデル、3D LIVEにおける技術の向上、そして表現の研鑽をスタジオ部に所属するチーム全員で行っていきます。

ぶれすと編集部:
より良いクオリティの3Dモデル、そして3D LIVEに期待しています!
また、今後スタジオ部で目指したいことや挑戦したいこともお伺いしたいです。

中村:
当社グループで運営しているIPはもちろん、コラボをして下さったタレントさんから「当社グループで3D LIVEをしたい」、「当社に3Dモデルをつくって欲しい」と思っていただけるようなクオリティを目指したいと考えています。
そのためにも、田中さんからの言葉にもあったように、新しい技術や表現の追求は勿論、今ある技術にもチーム全員で真剣に向き合い、磨き上げていきます。
そして、会社や事業の価値を、私たちスタジオ部が持つクリエイティブの力で最大化させることができたら最高ですよね。これからも、タレントたちが輝ける3Dモデル、3D LIVEを創っていきます。

田中:
そうですね!しっかりと今ある技術や表現を磨き上げたうえで、3D LIVE以外の配信コンテンツにも挑戦したいですよね。私自身、他社のコンテンツを日々研究していますが、タレントとファンの皆さんが笑顔になれる、心から楽しんでいただけるコンテンツを、IP Productionの皆さん、そしてスタジオ部のメンバー全員と協力して創り上げていけたらと考えています。

ぶれすと編集部:
ありがとうございます!
それでは最後に、当社グループの採用選考に進んでいる方や、当業界で挑戦したい・成長したいと考えている求職者の皆さんへメッセージをお願いします!

中村:
私たちスタジオ部は、当社グループのIPを応援してくださるファンの皆さんはもちろん、80億の人々に向けて「最高なモノ」を創り、届けていきます。だからこそ、3Dモデラーであっても、制作ディレクターであっても、共通して「モノ創りに対して情熱を持っていること」、そして「経験したことのない業務にも果敢に取り組むこと」ができる方に入社していただきたいと考えています。

田中:
3Dモデルや3D LIVEを創るための技術を研鑽し続けたい方、「こうすればもっと良いものができるのではないか」とポジティブに提案いただける方、そのうえでチームで「最高なモノ」を創りたい方にとって、スタジオ部は最適な環境だと思います。
当社グループには国内外を含めて数多くのIPを展開しています。まだまだ3Dデビューができていないタレントも多くいます。それらのIPやタレントの魅力を、自身のクリエイティブの力で世界に発信したい方は、経験者でも学生の方でも是非お話をしましょう!

ぶれすと編集部:
本日はありがとうございました!

中村・田中:
ありがとうございました。

採用情報はこちらをクリック!(2024.12.25時点)

この記事をシェア

LINE Linkedin

BACK TO TOP