ぶれすと

「挑戦し続けること、打席に立ち続けることが会社や事業の成長に繋がる。」代表取締役 野口が語るBrave groupの使命と、未来の仲間に求めることとは。

当社は野口 圭登が、創業時の代表とともに2017年に共同創業したスタートアップです。
当社グループでは次世代Virtual eSportsプロジェクト「ぶいすぽっ!」や、バーチャルミュージックプロダクション「RIOT MUSIC(ライオットミュージック)」等を運営するIP事業、自社のメタバースエンジンである「Brave Engine(ブレイブエンジン)」を活用したPlatform事業など、「80億の、心をうちぬけ。」をミッションに、メタバース領域で様々な事業を展開しています。
本日は野口に、当社グループの事業の現状と課題、そして今後の挑戦を聞きました。

 

株式会社Brave group 代表取締役 執行役員

野口 圭登

2011年の在学中に株式会社Vapesを創業。2016年に同社を株式会社ベネッセホールディングスへ事業譲渡、50社以上のスタートアップへのエンジェル投資、共同創業を経て、2020年に株式会社Brave group代表取締役に就任(現任)。メタバースプラットフォーム事業を展開する当社子会社の株式会社MetaLabや、「RIOT MUSIC」等を運営するSuperYellow株式会社の代表取締役も兼任(現任)。

本日はお時間を頂きありがとうございます!
早速ですが、自己紹介をお願いいたします。

はい。
まず私の生まれなのですが、東京都北区赤羽、父親は寿司職人、母親はスナックのママという割と破天荒な自営業の家庭で育ちました。実家が自営業だったことから、いつか自分も起業をしてみたいという想いを幼少期から漠然と持っていました。

そして、慶應義塾大学付属の中学・高校に進学したのですが、割と自由な時間が多くありました。その時間で私の周囲の先輩や同級生に話を聞く機会が多々あったのですが、学生で起業をし、成功・活躍されている方が非常に多くいたこと、そして元から漠然と抱いていた想いもあり、より一層強く起業を意識するようになりましたね。

その後、大学に入学してすぐに、当社のような組織があまり整っていないITスタートアップで2年程インターンをさせていただきました。ベンチャーの業務に触れる中で、就職をするより自ら起業をしてみたいと思い、Vapesというペット×IT領域のスタートアップを大学在学中である2011年に起業しました。Vapesではペットオーナー向けのITサービスを運営し、日本でもトップクラスの規模に成長させましたが、2016年にベネッセホールディングスにバイアウトしました。

Brave groupとの関わりについては、一度会社をEXIT(売却)した後に、私自身がエンジェル投資家として活動をしていた期間があり、様々なスタートアップの支援を行っていたのですが、その際に前代の社長と私の2名で共同創業し、ガッツリ出資をしたのが、Brave groupの前身である会社です。

なるほど、そのような経緯でBrave groupを創業されたのですね。創業時の想いや、代表取締役に就任した想いをぜひ教えていただけますでしょうか。

はい。
自身もベネッセホールディングスの子会社の社長をやりながら、起業家・経営者として次はどのようなチャレンジをしようかと考えていた時に、1社目の反省として国内だけでビジネスをやることの小ささを感じており、次に起業するのであれば、世界中の人々に対してスケールの大きなビジネスをやりたいと考えました。
実家が寿司屋であったのもヒントになりました。寿司というのは、海外でも「sushi」と呼ばれるほど、日本が優位性を持つコンテンツです。また、日本でユニコーンベンチャーやスタートアップがグローバルでチャレンジすることに対して非常に苦戦している状況も理解していました。

そのような中で、日本が優位性を持つジャンルは何かと考えたときに、寿司はもちろんですが、アニメ・漫画などの日本ならではのコンテンツではないか?、現在音楽だと世界中でBTSを代表とする韓流が流行っていますが、私もそのような「日本だからこそ・日本ならでは」のコンテンツで勝負をしたいと考えていました。

そんな中、Brave groupの前身である会社は、まさに日本ならではのコンテンツを届けるスタートアップとして非常に頑張っていましたが、事業運営上で大きな困難や紆余曲折があり、倒産か立て直すかという局面で、私は2020年に当社の代表取締役に就任することを決意しました。

自身が当社を共同創業し、出資しはじめた時に考えていた、「世界中の人々向けのスケールの大きいビジネスを、日本で優位性があるもので創りたい」という想いと、Brave groupの前身である会社が運営していた領域が重なっていたこと、そして、困難を一緒に乗り越えてきたメンバーに対してしっかりと還元したいという気持ちが、代表に就任した時の感情でした。そのタイミングで社名を「株式会社Brave group」に変更しました。

そういった経緯でBrave groupに社名を変更されたのですね。
逆に、創業当時から変わっていないものはありますか?

我々Brave groupとして変わらないアイデンティティがあります。それは、グローバルでヒットする、そして世界で誰もが知っているIPを創ることです。世界で誰もが知っているIPを創り出したいという想いは、創業当初から変わっていません。
単なるライバービジネスを行いたいからではなく、世界に通用する事業がやりたくて、その視点でIP事業を選定しています。日本の漫画からIPが創られていった時代から、テレビアニメ、そしてライトノベルからもIPが生まれてきました。IPの生まれ方も多様になってきている中で、YouTubeやTikTokのような新しいプラットフォームから創るIPもあってよいのでは?と考えたところが起業の着想になっています。目指すところは、数々のIPを輩出していった企業群の次世代の形ですね。
例えば「RIOT MUSIC」の最初のアーティストである道明寺ここあも、最初の動画を遡って頂くとアニメから始まっていることが分かります。最初から今の配信型コンテンツだったのではなく、世界観と原作があって、そこから道明寺ここあの物語が始まっています。そういったものがアニメやゲーム、音楽に展開されるようなVTuberプロジェクトをやるべきだ、という想いは創業当時から変わっていません。

ありがとうございます!当社から世界を目指すIPを展開していきたい想いが伝わってきました。一方で、当社はIP事業以外にも事業がありますが、これらはどのようなきっかけで立ち上げられたのでしょうか?

はい。
実は当社は創業当時から事業の多角化であったり、ピボットを繰り返しています。現在はメタバース領域におけるIP事業とPlatform事業を主軸にしながらも、Incubation事業・新規事業を展開しています。ただ、元々の根底には「グローバルで戦い続けたい」「グローバルでヒットするIPを創り出したい」という考えがあります。
そこでIP事業に話が戻るのですが、IPはご存じの通り流行り廃りがあるものです。人気な時も、奮わない時も、ずっと打席に立ち続ける必要があります。有名な漫画誌も1990年代から2000年代と、次々と流行りの作品が生まれては、次なる流行作品の創出にチャレンジしていますよね。会社は持続的に成長しなければいけないこと、そしてIP事業にずっとチャレンジし続けるために、他の事業でキャッシュを生み出せる状態にする必要があると考えています。すなわち、IP事業に依存しすぎない事業ポートフォリオを創っていくことが経営としては重要だと考えています。
とある私の憧れの会社では、新規の動画事業は大きな赤字となっていますが、広告事業やゲーム事業で赤字を超える売上を得ているからこそ、新しい事業や挑戦を続けることができています。繰り返しにはなりますが、主軸事業であるIP事業で打席に立ち続けるために、私たちも様々な事業を作って売上を創出する必要があります。それが、IP事業以外を立ち上げる、事業を多角的に展開していくきっかけとなりました。話は変わりますが、実は、私は会社分析が大好きでして(笑)日本の名だたる会社がどのように日本を代表する会社に成長していったのかを日々分析しています。最終的には日本を代表するグローバルカンパニーとして、Brave groupを成長させていくことが、私の経営者としてのミッションだと考えています。
単一事業だけで大きく成長している会社があるかというと、実はほとんどありません。とにかく新しいチャレンジをし続けるということが、会社を大きく成長させるための絶対必要条件だと考えています。そして、既存の大きな会社がやらないこと・できないこと・かつ、これからマーケットが絶対成長していくであろう領域、例えばVTuberやメタバース、esportsなど、日本発の事業としてグローバルに展開できる可能性がある市場、まだまだ規模は小さいが、これから爆発的に伸びていくであろう市場を優先的に選定していくのが、私が経営において大事にしていることです。
最終的には、名だたる会社と肩を並べることができればと考えていますが、既存の大きな会社が展開している、成熟した事業領域や市場は選んでいません。それらの会社がすでに市場や事業領域でトップになっていますからね。

IP事業で打席に立ち続けること、そのために他事業でキャッシュを生み出せる状況にしておくこと、そして会社を日本を代表する規模まで大きくすること、それらが複合的に混ざりあって事業を多角的に展開していっています。

事業を多角化する際に、新規事業のテーマの大枠は私含む経営陣で決めていますが、例えばVTuberでいこう、メタバースでいこう、esportsでいこう、というのは私が決めて、その中で具体的に何をするか、どのような価値体験を提供するかは、各事業の責任者に一任しています。

事業方針については、各事業の責任者に一任されているのですね!当社の各事業の責任者は比較的「気持ちが若い方」が多いのですが、理由はあるのでしょうか。

それは、社長・起業家育成が私の人生のテーマの一つだからです。若手をはじめとした「事業を作りたい人の抜擢」は積極的に進めています。また、出てきたアイディアについても積極的にチャレンジしてみよう、と背中を押すことが多いです。いつまでも経営陣だけのプロデュースであったり、決定権だけで事業を運営してしまうと、経営陣だけしか見られない規模の会社や事業になってしまいますからね。1,000人、そして10,000人と、たくさんのBraveを持った方を雇用して、社会にインパクトを与える会社を創り出す観点からお伝えすると、若い気持ちを持った方をどんどん抜擢して、社長に成長していけるようにサポートしていきたいと思っています。社長として育った方が100人、200人の組織を従えられるようになって、またその中から新しい事業の創出や若手を育成できる社長が誕生して、といった良い循環を創ることができたらと考えています。
ただ、「若手=年齢」ではなく、「若手=新しいことに挑戦する若い気持ちを持った方」と定義しています。ですので、どのような年齢の方でも「新しいことに挑戦する気持ち」があれば、事業をどんどんお任せしていきます。活き活きと、自身のやりたいことに対して貪欲に挑戦していく若い気持ちを今後も大切にしていきたいです。

なるほど!だから当社の役員や事業を牽引しているリーダー達は皆さん若々しく感じられるのですね。ありがとうございます!
ーー  さて、お話が変わるのですが、先日のメタコミュで、当社の存在意義やミッション・ビジョン・バリュー(以下MVV)についてお話しされていましたが、改めて当社の存在意義やMVVに込められた意味を教えていただけますでしょうか。

ミッションの「80億の、心をうちぬけ。」は、私の創業時からの想いであったグローバルでヒットするIPを創ること、そして世界中の人々の心を、感動や喜びを提供しながら清々しく打ちぬくことを意味しています。
そしてミッションを達成するためのビジョンがあります。
ビジョンは「メタバース経済圏を牽引する、総合エンタメ商社へ。」としていますが、IP事業で打席に立ち続けるため、そしてBrave groupの価値を最大化させるため、事業を多角化していく目的を掲げています。
そして、ビジョンを達成するためのバリューとして、6つ掲げています。6つのバリューは「枠を超える。」、「細部に宿す。」、「圧倒的スピード。」、「創造性と経済性。」、「リスペクト・ベース。」、「人生を楽しもう。」です。
当社の存在意義については、当社はVTuber事業からスタートした会社ですので、当社の存在意義や、ミッションを達成するために立ち上げたIP以外の事業は、VTuber事業からヒントを得ています。
Brave EngineMEキャンパスの事業についても、実はVTuberの演者様の方々からヒントを得て立ち上げました。VTuberのタレントは、当社のIPとしての活動を通して人生が変わった方が殆どであると感じています。当社所属の演者様は、VTuberを始める前は何者でもない、ごく普通の女性だったはずです。それが、当社のVTuberとしての活動を通して、ある種自身の夢が叶った方もいると思います。理想の自分像があるのだけれど、様々なコンプレックスがあって、なかなか理想を叶えることができない、など。
そういった方々に対して、当社のVTuberとして活動いただくことで、リアルでは伝えられなかった想いが、VTuberを通して誰かに伝えることができる。更に、伝えた想いに共感して、ファンが増え、グッズやライブ・イベントなどで新しい人生体験を創出できるようになった軌跡をみて、人生が大きく変わったのではないかと感じました。
VTuberとしての活動がひとりの人生を変えた、というのはとてもすごいと思いませんか?
また、現在はMeta(元Facebook)の創業者でありCEOのマーク・ザッカーバーグがVRデバイスを10億人に配ると宣言していたり、各社がメタバースに対するアプローチを始めていたりするところを見ていると、本当にアニメや映画で表現されていた、仮想空間上で現実のようにコミュニケーションができる世界がもうすぐやってくると感じました。
世界中の人々が、当社のVTuberの演者のように、好きなアバターを手に入れて、自分らしく好きなように活動する時代が本当にやってくるかもしれない。それはエンターテインメントだけでなく、教育や医療など幅広い業界でやってくるかもしれない。そう思い、Brave EngineやMEキャンパスの事業を立ち上げることとしました。
それこそ、MEキャンパスは何かしらの要因で学校に行けない方、ハンディキャップがあって学校生活を送れなかった方、再度学びの場を求めているご高齢の方などは、自分の理想が叶えられる場、社会的意義のある場となりえるのではないかと考えました。
社会に必要とされる存在であり続けるために、メタバースを通して、全ての人々の生き方の可能性や選択肢を広げて社会に貢献することが、当社の存在意義ですね。

メタバースを通して人生を送る為の新しい選択肢が増えたら、きっと今以上に生きやすい・過ごしやすい世界がやってきますね!私もその未来を楽しみに待っています。
そして、その未来を創るために、Brave groupとして直近挑戦したいことはありますか?

直近で挑戦したいことですが、海外のファンの方々に向けて当社のIP事業を展開することです。ありがたいことに、当社のIP事業は国内外からも注目頂き、特にぶいすぽっ!やRIOT MUSICについては海外からもたくさんの方にご視聴頂いています。
しかし時差等の関係もあり、満足に当社のIP事業を届けることができていないと感じています。また、それらに付随したイベントであったり、グッズの展開もやり切れていません。昨年末までにやっと当社内で海外に向けた展開をしていくためのチーム体制も整いましたので、今年以降については、待ってくださっている海外のファンの方がより熱狂し、心を打ちぬかれるようなコンテンツやイベントの展開を行う予定です。

ありがとうございます!海外のファンの方はとても喜ばれると思います!
それでは最後に、この記事を読んでいる「Brave」を心に宿した未来の仲間に向けて、メッセージをいただけますか?

はい。
私は最近、経営陣の集まる場や周囲のメンバーに対して、「とにかく挑戦し続けよう」と声を掛けることが多いです。それは挑戦しつづけること・打席に立ち続けることが会社や事業の成長に繋がるからです。
そのために当社は挑戦したい人が、挑戦し続けることができる場であり続けること。また、手を上げた人に対して抜擢をしたり、事業や仕事を任せることを大事にしています。ですので、現在大きな組織にいて、挑戦したくてもできない方・叶えたいことを実現できない方にとって、挑戦に対して寛容な環境である当社は魅力的に映るのではないでしょうか。
また、当社の経営陣は、「挑戦したい」と手を上げる方に対しては拒まず、一度話を聞くことを共通のマインドとしています。
ありがたいことに、当社は直近の1年で事業を運営するチームにも、コーポレートチームにも「挑戦し続けたい」「成長し続けたい」と考え、それらを体現しているメンバーが集まりました。中には、成熟した大手エンタメ企業を抜け出して、挑戦や成長をするために当社に転職をしてくださる方も多くいます。右肩上がりで成長している環境で、自身も成長できるのが、ベンチャーである当社に入社する醍醐味ですからね。
ですので、がむしゃらに挑戦や成長をしている「若い気持ちを持った自分」に戻りたいと考えられている方にとっては、当社の事業や環境は非常にマッチするのではないでしょうか。
逆に、あまり挑戦はせず現状維持で仕事をしたい人にとっては、当社でご活躍いただくことは難しいかもしれません。現状維持は、すなわち停滞や衰退と考えていますから。
私自身も倒産寸前の危機から会社を立て直すという経験をしてきました。自身の新たな挑戦として、何とかするしかないという気持ちで取り組んできました。そして、立て直しが成功した先に、自己成長、そして会社の成長があることを身をもって経験しました。
ですので、この記事を読んでいる皆様へ、「挑戦をし続けることが自己成長に繋がること」は自信を持ってお伝えできます。
がむしゃらに挑戦をし続けたい、成長をし続けたい方は、ぜひ当社に応募をしてください。
世界に通用する、日本を代表する会社を共に創りましょう!

ありがとうございました!

ありがとうございました。

 

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「80億の、心をうちぬけ。」取締役 舩橋が語る事業家集団を目指すBrave groupの挑戦と求める人物像とは。

 

 

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