モメンタムを切らさない Brave group 経営陣の流儀

モメンタムを切らさない Brave group 経営陣の流儀

スタートアップの成長に欠かせないモメンタム(勢い)。
Brave groupはいかにしてモメンタムを切らさずに成長しているのか。
当社が重視する「対話とスピードの両立」、経営の「判断軸」、そして現場に根付く「挑戦のカルチャー」について、組織を牽引するCEO野口圭登と外資系投資銀行出身のCFO小杉安正に語ってもらいました。

株式会社Brave group 代表取締役CEO

野口圭登

2011年の在学中に株式会社Vapesを創業。
2016年に同社を株式会社ベネッセホールディングスへ事業譲渡、50社以上のスタートアップへのエンジェル投資、共同創業を経て、2020年に株式会社Brave group代表取締役に就任(現任)。

株式会社Brave group 執行役員CFO

小杉 安正

慶應義塾大学卒業後、富士通株式会社に入社。その後ゴールドマン・サックス証券株式会社にてセルサイドアナリスト、みずほ証券株式会社にてPEファンド担当カバレッジ、エクイティキャピタルマーケット、IPO支援等の業務に従事し、その後株式会社デジタルホールディングスにてCFO直下でIR、ファイナンス業務に従事。2022年9月に株式会社Brave groupに入社し財務戦略本部 本部長に就任(現任)。2022年12月には当社 執行役員CFOに就任(現任)。

「挑戦できる環境」を求めた転職

野口:小杉さんが入社されたのは3年前、Brave groupに直接応募してくださったんですよね。

小杉:はい。当時いろんな会社とお話しをさせていただくなかで、一番ビジネスモデルがよくわからなかったのがBrave groupでした。年齢的なものもあり、正直な話「なんだそりゃ」って思ったんです。

でも、調べていくうちに日本で完結するビジネスモデルが多い中で、VTuberは日本発。そして、海外に向けての発展性がある。そこが「すごく面白いな」と思いました。

野口:VTuberについては、娘さんにも話を聞いたとか。

小杉:そうなんです。当時、小学校高学年の娘に聞いてみたら結構詳しくて。「この世代にVTuberは当たり前なんだな」と驚きました。それをきっかけに、Brave groupに強い興味を持ちました。

野口:当時の小杉さんのキャリアからすると、飛び込んだ決断だったと思うんですけど、実際のところ後悔はなかったですか。

小杉:この決断については全く後悔していないです。
僕は、むしろ「働かないおじさん」になる方が怖かった。Brave groupでは挑戦できる環境をいただけて、とても嬉しいです。「もっと挑戦したい!」とくすぶっている方は、ぜひ当社にご応募いただければと思います(笑)。

野口:ありがとうございます(笑)。僕も色々思い出してきました。最初に小杉さんに会ったのは、前のオフィスでしたよね。

小杉:はい。野口さんと舩橋さん(Brave group取締役 COO 舩橋 純)との3人で。

野口:小杉さんは、「大学の大先輩」そして「大手の外資系投資銀行から日本の証券会社」という経歴をお持ちだったので、僕らとフィーリングが合うかの不安は少しありました。

でも、実際に会ってみて、非常にハートフルな方だという印象がまずありました。大手をいくつも経験してきたのに、うちの倉庫のようなオフィスにも来てくださって。

小杉:面接では趣味のゴスペルについてもお話ししました。

野口:そうですね。ゴスペルのような、伝統的な音楽を嗜んでいらっしゃる方に、バーチャルミュージックや新しい音楽ジャンルを「すごく面白いと思っています」と言っていただけて。僕にとってはそのギャップも印象的でした。

あとはもう、「膝をつき合わせて一緒にやれるかどうか」って考えたときに「僕ら経営陣の意見をすごく尊重してくれそうだな」というのを感じました。僕や舩橋って、かなり「思い」が強くて。「挑戦したいけど無茶な話」などもある中で、柔和で温厚なバランス感覚をお持ちの小杉さんなら、僕らの意見を尊重しながら役割を担ってくれそうだなと思い、迷わずオファーしました。

小杉さんが入る前は、舩橋と僕が二人三脚で資金調達をしていた。そこに小杉さんが入ってくれたら、もう一蓮托生でガンガン資金調達をやっていくことになる。
だから、採用基準として僕や舩橋との相性ってすごく重要だったんです。

意思決定のスピードと経営陣の対話力

小杉:Brave groupに入社して驚いたことは、やはり意思決定のスピードですね。メッセンジャーひとつで物事が進む。大企業と比べて、全くストレスがありません。

野口:最初は、主幹事証券会社の選定(※)からでしたっけ?そこからはずっと資金調達していますよね。小杉さんのご活躍ぶりは周りからは見えにくいかもしれませんが。

様々な意見を持つ多数の株主さんたちと、誠意を持って対話をし続ける。想像以上にタフで大変なポジションだと思います。

小杉:どんな仕事でも、ストレスが溜まることはあると思います。ただ、僕がもともとあまり怒らない性格なのかな。「タフ」っていうのはあるかもしれないです。

野口:そういった誠実さやタフさが、Brave groupの成長を支えてくれているなぁと思います。

小杉:僕から見たら、野口さんは肝が座っていらっしゃるところが凄いなぁと思っています。様々な場面において、事業を守るためには対話をいとわないんですよね。「ここは僕がちゃんと説得します」という即断をして、適切な場面できちんと対話をしてくれるんです。

そういう、ブレないところや向き合って動いてくれるところを、僕も凄く尊敬しています。

(※)主幹事証券会社の選定:企業が、株式上場の準備から上場後までサポートする証券会社を決めること。

難しい局面でも挑戦をしていく

野口:小杉さんは、現場へ適応してくださるのも相当早かったですね。「何かあったらすぐに連絡して」みたいな、スピード感と勢いが大事なポジションに、臆せず馴染んでくれました。

小杉:野口さんが勢いを大切にしている印象はあります。
よくある例ですけど、数字を追いかけている時に「これは赤字だからやめよう」と経営判断して停止するのは簡単です。ですが、ストップって掛けた以上にストップしがちじゃないですか。野口さんは、「勢いを止めないように意識されているな」と感じます。

野口:いや、そこってとても難しい局面なんですよね。僕だけに限らず、もうファイナンスに携わるメンバー全員で「まだいけるか」ってずっと議論し続けています。
小杉:本当に、色んな視点で考えていますよね。

野口:上場準備だったり資金調達だったり、あらゆる場面で僕達と対話するステークホルダーが増えていて、3年前の資金調達とはいろんな意味で会社として実態や数字を求められることが増えました。勢いも必要なんだけど、実態が評価軸のひとつになり、難易度も変わってきている。

それでも、僕のプレゼンは強気のスタンスでいくんです。そして、その次の段階でQ&Aを受けるのは小杉さんなんですよね(笑)。もちろん無責任なことはできないので、勢いを維持しながら整合性も保てるように、しっかり誠意を持って考えてはいます。

野口:今でこそBrave groupは多方面から注目いただいていますが、小杉さんがジョインしてくれた2022年当時は全然そうじゃなかった。小杉さんのおかげで資金調達ができて、良い経営陣が集まってくれました。「モメンタムを切らさない」という意識は強くあります。

小杉:そうですね。

野口:小杉さんがその考えを尊重してくれて、必要な局面で臨機応変に対応してくれる。その優れたバランス感覚には、とても助けられています。

マーケットは追い風。メンバーは「信じてついてきてほしい」

野口:僕らってマーケットやトレンドを捉え続けないといけなくて。
一貫して同じことは伝えているけど、投資家の属性とか、業界のトレンドやフェーズによっても微妙に調整している。正直に言うと2022年当初にここまでの展望はなかったんですが、時代が僕たちのやりたいことに不思議と追いついているんですよね。

小杉:そうですね。時代が追いついたように感じますし、IPOに向けても良い風向きだと思っています。IPOに向けてメンバーに守ってほしいルールなどを整えて伝えなきゃいけない立場ですが、成長を止めて欲しくはないと思っています。

野口:そうですね。今の風向きを味方にして「信じてついてきてほしい」と思います。

小杉:もちろん守るところは守らないといけませんが、チャレンジ精神を失わないで頑張っていただきたいですね。成長しない会社って、つまらないですし投資家からも注目されないんですよね。常に成長できる企業であることは、上場した後も重要なポイントです。

野口:まさにそうですね。守ってもらわなきゃいけないことは増えますが、そこを気にしてストップすることなく、メンバーの皆さんには是非のびのびやって欲しいです。

Brave groupとは

Brave groupは『世界に、日本の冒険心を』というパーパスを掲げ、『80億の、心をうちぬけ』というミッションのもと、VTuber事業を行うIP Productionをはじめ、同領域と親和性の高いIP PlatformやIP Solutionの領域において複数事業を国内外で展開しています。

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