打席に立ち続けられる環境を。事業家の挑戦を支えるBrave groupのサポート体制

打席に立ち続けられる環境を。事業家の挑戦を支えるBrave groupのサポート体制

Brave groupは「時代をつくる、事業家集団へ」をビジョンに掲げ、国内外で活躍する事業家を育成・支援しています。
今回は、その中心でサポート体制を築いてきたBrave group 執行役員 VP of IP Platform and Solutionの武田 豊と、代表取締役 CEOの野口 圭登に、組織づくりの舞台裏や今後の展望について語ってもらいました。

株式会社Brave group 代表取締役

野口 圭登

2011年の在学中に株式会社Vapesを創業。2016年に同社を株式会社ベネッセホールディングスへ事業譲渡、50社以上のスタートアップへのエンジェル投資、共同創業を経て、2020年に株式会社Brave group代表取締役に就任(現任)。

株式会社Brave group 執行役員 VP of IP Platform and Solution

武田 豊

早稲田大学卒業後、大手ゲーム会社に入社し、国外のライセンスセールスを担当。その後、グリー株式会社にて国内外のIPライセンスを中心とした事業開発・国内外パートナーシップ開拓などに従事。2022年11月に株式会社Brave groupに入社し、その後2023年2月にグローバルビジネス本部 本部長に就任。2023年10月より当社執行役員就任、2024年10月IP Platform 兼 IP Solution 管掌役員に就任(現任)。

安定した大手企業からスタートアップへ

野口:武田さんとの出会いは、資金調達(シリーズC)を発表した直後でしたよね。

武田:はい。カジュアル面談にエントリーしたのがちょうど2022年6月頃でした。

野口:当時の従業員数は50名程度で、組織としてもまだまだこれからというフェーズでした。
大手企業で10年以上のキャリアを持つ武田さんに当社を受け入れてもらえるのか、不安だったのを覚えています。

武田:実は、前職時代から「Brave groupというめちゃくちゃ面白い会社がある」ということを知人から聞いていました。そんな中、2022年ごろに私が担当していたアプリゲームの開発が中止となり、次のチャレンジを考えていたタイミングでちょうどこのニュースを目にしました。

武田:新しいゲームを開発するにしても、世にリリースするまでに最低3〜4年はかかる。それなら、「成長著しいスタートアップでチャレンジしてみるのも面白いのでは」と思いました。

野口:Brave group以外にも検討していた転職先はありましたか?

武田:大手からベンチャーまで、いくつか候補はありました。ただ、野口さんや滝澤さん(現Brave group Europe Managing Director)とのカジュアル面談は、非常に印象的でした。
当時は「VTuber」に加えて、「メタバース」や「Web3」の領域にも挑戦したいという構想がありましたが、どれもトレンドを的確に捉えていると感じましたし、VTuberにおいては以前から注目していた業界だったので、強い関心を持ちました。

野口:当時の採用プロセスは、カジュアル面談 → 食事会 → オファー面談というステップでしたが、武田さんの場合は「食事会」の時点で入社の意向を示してくれて。その場で握手したことは、今でも鮮明に覚えています。

武田:カジュアル面談が終わった時点で「ここで働きたい」という想いが芽生えていましたし、前職で面識のあった金さん(現Brave group 執行役員 VP of IP Production)や、業務委託で関わっていた知人がいたことも安心に繋がっていました。それに、私の中で「スタートアップを待たせるのは悪」という考えもあったので、食事会の前には入社の意向を固めていました。

野口:実はあの時、武田さんが入社する前提で“新しい組織図”を作ってしまっていました。
絶対に入ってくれるだろうという根拠のない自信はあったものの、二つ返事でオファーを快諾いただいた瞬間は本当に安堵しました(笑)。

「国内外での企業価値向上を目指す部」へ組織改変

野口:武田さんには最初のミッションとして、既存IPのグローバル展開におけるパートナーシップの開拓と、採用・マネジメントを含む組織づくりをお願いしていました。それが、1ヶ月後には「アメリカでVTuber事業を立ち上げよう」という話になり、2023年1月頃には米国拠点の設立が決定。続けて英国拠点も設立し、「現地でIPを立ち上げて海外売上比率を上げていく」という現在の方針に変わっていきましたね。

武田:私が本部長に就任した2023年2月ごろは、Brave groupのグローバルビジネス本部の中に海外拠点の立ち上げ部門を設けていました。ただ、日本から遠隔で立ち上げを推進する中で、やはり現地のことは現地の方が一番よく理解していると痛感しまして。同時に、国内のグループ会社においても、海外同様に足りないピースを補う体制が必要だと感じました。

野口:そこで、2023年10月に “グローバルだけでなく、国内外での企業価値向上を目指す部門” として、「グローバルビジネス本部」を『コーポレートグロース本部』に組織改変したんですよね。

武田:はい。内包していた海外部門を独立させ、各グループ会社で不足しているピースを洗い出しました。そして、それを補うための人材を『コーポレートグロース本部』で採用し、グループを横断してコミットしてもらうという体制を構築していきました。

野口:武田さんはどんな状況でも柔軟に対応するだけでなく、変化し続ける組織の中で各グループ会社のチームと密接な関係を築いてくれました。「これをやりたい」という話が出たときには、「それならあの人に任せるのが良い」と、適材適所を即座に判断してくれる。そのスピード感が本当に心強かったです。
初めての海外拠点の立ち上げや国内での組織づくりにおいても、スムーズかつ迅速に意思決定できたのは、武田さんの存在が非常に大きかったと思います。

失敗を恐れない「51対49で勝ち越せば良い」の哲学

野口:2024年10月に新経営体制を発表し、事業セグメントを4つに分けて、それぞれに統括管理を配置しました。現在、武田さんには「IP Platform(*1)」と「IP Solution(*2)」の領域を統括いただいていますが、環境や心境の変化はありましたか?

(*1) IP Platform・・・公式グッズのECサイト運営、サブスクリプションサービス、ファンとの交流プラットフォーム、ゲーム・esports関連事業など、IPの価値を最大化しファンに届けるための多様なプラットフォームを開発・運営をしています。

(*2) IP Solution・・・企業のバーチャルIP開発支援をはじめ、メタバース・XR領域の開発、3DCG・アニメーション制作、システム開発(SES)など、IP創出と活用に必要な幅広い技術・制作ソリューションを提供しています。

武田:以前はグループ会社全体を横断的にサポートする意識が強かったのですが、管理領域が2つのセグメントに絞られたことで、より “事業を作る側の視点” で考えられるようになりました。
「今の課題は何か」「どう改善できるか」「事業を伸ばすにはどうすべきか」を現場メンバーと一緒に話し合いながら、これまで以上にアクセルを踏めている感覚があります。

野口:特に「IP Platform」と「IP Solution」を軸とした “第二の柱” が立ち上がるかどうかは、今後のBrave groupにとって重要なポイントですから。プレッシャーは大きいと思いますが、この数年間は腰を据えて頑張ってもらいたいですね。

武田:プレッシャーはもちろん感じていますが、新規事業は成功する数の方が圧倒的に少ないので、一回一回の失敗でへこたれている時間はないと思っています。
全てがうまくいくに越したことはないですが、「100回戦って、51対49で勝ち越せば良い」という考え方で、打席に立ち続けることを大切にしています。
失敗から学び、挑戦を繰り返す。そのサイクルを回しながら勝利を導いていきたいと思っています。

事業家を支える「潤滑油」としての役割

野口:僕は、武田さんのことを「Brave groupの潤滑油」的な存在だと思っています。
攻めに偏りがちな役員陣の意図を汲み取り、事業部間を横断するプロジェクトで多様な意見をまとめ、まるで連立方程式を解くかのように調整していくのが非常に得意なんです。

僕が愛読する漫画「HUNTER×HUNTER」のグリードアイランド編で例えるなら、ドッチボール対決での「キルア」の役割。押す方と引く方のバランスを取る、一番難しくてバランスが問われるポジションです。

武田:ポケットに入れた「キルア」の手が…のシーンですね。
私はBrave groupが掲げる「時代をつくる、事業家集団へ」というビジョンを実現するため、若手はもちろん、すでに一流の事業家がいる会社においても裏側でサポートしていくのが一番のミッションだと考えています。「潤滑油」という言葉は少し照れくさいですが、しっくりきますし、そうなれたら嬉しいです。

挑戦する人材が活躍できる環境づくり

野口:武田さんを中心に、Brave groupのメンバーが各社・各事業のサポート体制を整えているので、既存メンバーはもちろん、特に経営統合を機にグループに加わってくれた皆さんには、これまで以上にチャレンジを重ねて欲しいと思っています。
また、一つ上の役職に挑戦できる「アドベンチャー制度」への立候補をはじめ、自ら手を挙げて挑戦するパッションを持った人が、積極的に活躍できる場を提供していきたいです。

武田:将来的に新卒入社から生え抜き経営者として、グループ会社の代表になり「売上100億円」という実績を作れたら嬉しく思いますし、それを実現できる環境を提供したいとも考えています。
Brave groupにジョインしてくださった皆さんには、現場で存分に力を発揮し、しっかりと結果を残せるようにサポートしていきたい。これからも皆さんと一緒に挑戦を続けていきたいです。

(取材日:2025年2月10日)

採用情報はこちら