Brave groupは『世界に、日本の冒険心を』というパーパスを掲げ、『80億の、心をうちぬけ』というミッションのもと、VTuber事業を行うIP Productionをはじめ、同領域と親和性の高いIP PlatformやIP Solutionの領域において複数事業を国内外で展開しています。
今回は代表取締役CEOの野口 圭登に、2025年9月期(以下、8期)を振り返りながら、2026年9月期(以下、9期)の事業戦略やテーマについてインタビューしました。(前回のインタビューはこちら)

株式会社Brave group 代表取締役CEO
野口 圭登
2011年の在学中に株式会社Vapesを創業。2016年に同社を株式会社ベネッセホールディングスへ事業譲渡、50社以上のスタートアップへのエンジェル投資、共同創業を経て、2020年に株式会社Brave group代表取締役に就任(現任)。
企業としての筋肉質化を進め、厳しい意思決定も迫られた8期
── まずは8期のスローガン「改革」を振り返ってみて、いかがでしたでしょうか?
これまでのBrave group、特に僕が経営を引き継いでからは、マイナスの状態をゼロにして、ゼロからプラスを作っていく必要がありました。Brave groupの柱となるような事業の創出や仲間集め、資金調達など、海外展開やM&Aを含めた「攻め」の姿勢を貫いてきました。
しかし、8期はBrave groupとして初めて「しゃがむ時期」となりました。上場や持続的な利益体質を目指す上で、不採算事業の見直しやコストコントロール、グループ間合併などを行い、組織全体を「筋肉質」に変えていく必要がありました。
ENILISの新経営体制発足や「Edutainment-Lab」の設立、US事業をFTW Entertainmentへ一部承継、EU事業の縮小など、本当にハードな意思決定とコーポレートアクションの連続でした。
その甲斐あって、9期目は順調にスタートを切ることができました。8期目に行った改革の効果だと思っています。
本当にみんなよく頑張ってくれました。

9期のスローガンは「団結」、テーマは「忍耐」
── 9期のスローガンを「団結」にされた理由をお伺いしたいです。
最初は「忍耐」にしようかなと思っていました。グループ全体で大きく売上の向上を目指すので、大変な期になるだろうと。
ただ、やはりスローガンはポジティブな方がいいじゃないですか(笑)。「忍耐」というワードは、「我慢しなきゃ」というネガティブな印象を受けますし、今までのような連携がとれなくなってしまう可能性も感じました。なので「忍耐」というテーマは抱えつつ、一致団結して上場に向かっていきたいという思いを込めて「団結」にしました。
── スローガンは「団結」、テーマは「忍耐」ですね。各メンバーは具体的に何を意識すれば良いでしょうか?
そうですね。メンバーの皆さんに意識してほしいのは、「Brave groupを主語にした思考」をしてもらえると嬉しいなと思っています。自分が所属しているチームのことだけを考えるというより、一歩引いて「Brave groupを主語にした時にこのアクションってどうなんだろう」とか、「事業部を超えてこういうコミュニケーションをとってみたらどうなんだろう」と考えていただけたらと思います。変わらず「攻め」の姿勢を持ちつつ、「点」と「点」ではなく、その先の「線」まで意識していってもらえたら嬉しいです。
また、経営陣やミドルオフィス、バックオフィスなど、報連相も含めて気軽に相談し合える雰囲気を醸成していきたいです。些細なことでも自分だけで抱えないで周りの人に相談をしたり、コミュニケーションを取ることを心がけてもらえると良いのかなと思います。
経営陣はコスト意識がとても高いです。「売上を最大化して経費を最小化させる」という心意気を、昨年から継続して持っています。メンバーの皆さんにも是非意識してもらえたらと思います。

── 前半はValuesの「枠を超える」にも通じる内容ですね!チームでの自分の役割だけではなく、Brave groupの仲間として思考して行動していくのが、より大事なフェーズということでしょうか。
はい。これらのシナジーの効果は、IP Production事業の例が一番分かりやすいと思います。既に人気なIPに注力するだけではなくIP全体の底上げを行う施策を、星さん(現 取締役 専務執行役員 CINO)のもと、金さん(現 執行役員 VP of IP Production)と菅野さん(現 株式会社ENILIS 取締役)が主導していて、手応えを感じてきています。
先駆けになったのが、「MadTown GTA(※)」です。また、「StelLive」や「ぶいすぽっ!」のライブで「HIMEHINA」の「愛包ダンスホール」を歌うなど、Brave group全体を横串にした企画を実施できているのは、すごく喜ばしいことだと思っています。
IP Platform事業でも、「VSPO! GEAR」では株式会社バーチャルエンターテイメントと株式会社Game & Co.が、「AMICIS」では株式会社Game & Co.と株式会社Smarpriseが連携しています。
また、IP Solution事業の株式会社Brave picturesと株式会社D1-Labでも連携している事業があり、グループ間での協業が増えています。
他にも、全社の作業効率向上のために社内システムをGeek Hive株式会社で構築する計画を、舩橋さん(現 取締役 専務執行役員 COO)と大串さん(現 執行役員 Chief Risk Officer)を中心に、バックオフィスと連携しながら行っています。
今後も、グループ全体での枠を超えた取り組みが実現していくでしょう。
── Brave group全体の横断施策について、具体的にはどのような手応えを感じていらっしゃいますか?
「MadTown GTA」では、参加したタレントのチャンネル登録者数が増加しています。多くの方に興味を持っていただいた結果だと思います。
他にも、チームごとに得意不得意の領域がありますが、元々関わりがそれほどなかったチーム間で、お互いを助け合うコミュニケーションが活発になっている印象があります。直近だと、StelLive初の全体イベントがありましたが、スタジオ部を率いる中村さん(現 執行役員 CSCO)が中心となって3D化を進めてくれたおかげで、ライブが実現したと言っても過言ではありません。発売当初から爆発的な伸びを見せた「Xross Stars」も、「ぶいすぽっ!」や「Neo-Porte」などのIP ProductionとIP Platformの連携によって作りあげられたものです。
規模は拡大しつつも、バーチャルエンターテイメントやMateRealと経営統合した時の「団結」した雰囲気が、今また復活してきてるように感じています。

── なるほど。昔に感じていたポジティブな雰囲気を今のフェーズでも感じていらっしゃるんですね。
2022年の神田明神のイベントの時に、僕が100円玉をかき集めて、山﨑さん(現 執行役員 CAO)がレジ打ちしていた時のような、一枚岩感を感じています(笑)。みんなで一つの方向に向かって、団結していこう!という状態ですね。
「共存と競争」から「一つの方向」へ
── 2023年のオフィス移転の際に、舩橋さんがオフィスのコンセプトを「共存と競争」と掲げられましたが、今はグループ全体で連携していくフェーズということでしょうか?
そうですね。あの頃は競争の時期でもありましたね。
それこそ、海外を中心に同時多発的に会社が立ち上がっていましたし、M&Aも増えていた時期だったので。
現在は成長投資をした結果が出てきている時期でもあるので、見えてきた景色が変わってきています。
── 最後になりますが、メンバーやステークホルダーの皆さまに向けたメッセージをいただきたいです。
Brave groupは創業以来、目まぐるしく変化しています。これからも企業として、大きく変化するでしょう。
この変化の渦はどんどん大きくなってきています。
メンバーの皆さん、特に若手の方々にお伝えしたいのは、「変化の渦が大きければ大きいほど、成長を感じる」ということです。
今は少し「しゃがむ時期」です。ただ、これからも「攻め」の姿勢は忘れないでいただきたいです。
そのためにも、継続して優秀な仲間を迎えて、「挑戦したい、成長したい」という方を抜擢し続けていきたいと考えております。
ステークホルダーの皆さまにおかれましては、Brave groupのこれからをぜひ楽しみにしていただければと思います。