「VLiver一人ひとりの夢を支えたい」Brave group Award2025最優秀賞・ENILIS 佐谷 彩が語る、覚悟とプロジェクトへの想い

「VLiver一人ひとりの夢を支えたい」Brave group Award2025最優秀賞・ENILIS 佐谷 彩が語る、覚悟とプロジェクトへの想い

2025年10月に開催された『Brave group Award 2025』。当社およびそのグループ会社18社の中から“最もBrave groupらしさを体現した人物”として最優秀賞「Best of Brave group Award」を受賞したのは株式会社ENILISの佐谷 彩でした。

株式会社ENILIS キャラクターIP事業本部 VLiver事業チーム マネージャー
佐谷 彩(さや あや)

彼女は2025年2月、経営統合を機に株式会社brossom(以下、brossom)から株式会社ENILIS(以下、ENILIS)へジョイン。約200名のVLiverが所属するプロジェクト「ENILIS VLiver Project」のマネージャーとして、短期間で盤石な体制を築き上げ、事業の飛躍的な成長を牽引しました。
その裏側には、慕ってきた仲間との別れや、100名を超えるVLiverと運営メンバーを背負って、プロジェクトの責任者として新しい環境に飛び込む覚悟がありました。

今回は、最優秀賞受賞の背景やVLiver一人ひとりに向き合うマネジメントのこだわりについて話を聞きました。

「今何が起きているのか分からない」受賞の知らせは突然に

── 「Best of Brave group Award」の受賞おめでとうございます!受賞を知ったときのお気持ちはいかがでしたか。

佐谷:ありがとうございます。本当に突然のことだったので、一瞬で頭が真っ白になりました。
「今何が起きているのか分からないので、後で返信します」と返したあと、「これ、本当に私宛で合ってる?」と何度もDMの宛名を確認したくらいです(笑)。

── 菅野さん(現ENILIS 取締役)からの推薦コメントに、運営メンバーから「会社が変わっても佐谷さんと働き続けたい」という声があったと記されていました。周囲との関係づくりで意識していることはありますか。

佐谷:実は、私と運営チームのメンバーは、まだ一度も対面で会ったことがないんです。

── えっ、一度もですか?

佐谷:はい。オンライン上で顔を合わせることはありますが、基本的にフルリモートなので。

── フルリモートの環境下で、どのようにして信頼関係を築いているのでしょうか。

佐谷:家族のようにどんなことでもフランクに話せる、そんな環境づくりを心がけています。
VLiver事業において、マネジメント業務は重要な役割を担っています。ただ、200名近くのVLiver一人ひとりの感情や想いを直接受け止め、日々真摯に向き合い続けて行くことは、決して楽なことではありません。
だからこそ、それを担う運営メンバーにとって “私自身が安心できる存在” でありたいと思っています。

「私にはたくさんの仲間がいる」壇上から見えた景色

── ENILISへのジョインから受賞までの道のりを振り返って、印象に残っていることを教えてください。

佐谷:2025年2月、私は前職で担当していた100名を超えるVLiverと運営メンバーとともに、プロジェクトの責任者としてENILISにジョインしました。正直、最初は不安で押しつぶされそうでした。でも、「自分がしっかりしないと、ついてきてくれたVLiverや運営メンバーがもっと不安になる」と思い、毎日必死に食らいついていきました。

そんな中、菅野さんや大石さんをはじめ、ENILISのメンバーが親身に相談に乗ってくれました。課題を一つずつ乗り越えるたびに自信が生まれ、同時にVLiver事業の運営メンバーたちも「佐谷さんの負担を減らしたい」と以前にも増して業務に励んでくれて…。それがさらに信頼関係を深めるきっかけになったと感じています。

授賞式の壇上からグループ全社の方々を見たとき、「私にはたくさんの仲間がいるんだ」 と身にしみて感じました。ENILISに来て本当に良かった。そして、前職時代から支えてくれている運営メンバーや私を信じてついてきてくれたVLiverの皆さんにも、心から感謝しています。

経営統合で直面した仲間との別れと一人で踏み出す決意

── 改めて、これまでの経歴やbrossom入社のきっかけを教えてください。

佐谷:幼い頃から “人が楽しんでいる空間” が大好きで、学生時代のアルバイトから現在に至るまで、一貫してエンタメ業界に身を置いています。

brossomとの出会いは2022年です。私自身がもともと配信活動をしていたこともあるのですが、その頃の繋がりで友人たちの配信活動を手伝っていた時期がありました。

自分が携わったモノの成果や反響を見てやりがいを感じ始めていた頃、友人から「マネージャーに向いているんじゃないか」と勧められて。その言葉をきっかけに「仕事としてやってみよう」と決心し、VLiverプロダクションを運営していたbrossomにエントリーしました。

── その後、ENILISとbrossomの経営統合を知ったときの率直な感想をお聞かせください。

佐谷:正直、金槌で頭を殴られたような衝撃でした。brossomの前代表やメンバーを家族のように慕っていたので、そこから離れて、自分一人で100名を超えるVLiverと運営チームを背負ってENILISへ行く。「私にできるだろうか…」という不安ばかりが募り、最初は統合後のビジョンを全く描けませんでした。

でも、当時の代表たちが「絶対大丈夫だから、安心して行っておいで」と背中を押してくれたんです。その言葉があったからこそ、「じゃあ、思い切りやってみよう」と腹を括ることができました。

──「ENILIS」に対する最初の印象はいかがでしたか。

佐谷:最初に星さん(現ENILIS 代表取締役)と菅野さんとの面談があったのですが、私がガチガチに緊張していたからか、お二人ともすごくフランクに接してくださって。現状共有なども一つひとつ丁寧に進めてくださいました。
面談後すぐに、メンバーへ「とても親身になってくれる良い人たちで安心しました」と伝えたことを覚えています。

── 実務面で特に苦労した点はありますか。

佐谷:所属VLiverの皆さんへの説明をはじめ、その後の各VLiverの気持ちに寄り添うことにはかなり意識を配っていました。所属元が変わることへの不安を抱える方も多く、様々なご意見をいただく毎日でした。「私たち運営がどう伝えれば、少しでも不安を解消できるのか」と自問自答しながら、100名を超えるメンバー一人ひとりと向き合い続けましたね。

ただ、話し合いが難航する中で「これぞマネジメント冥利に尽きる」とも思っていました。VLiverの皆さんが安心して楽しく活動できるようにサポートすることこそが、私たちの使命であり存在意義ですから。
困難な状況を乗り越えた経験が、チームとしての成長にも繋がったと今では感じています。

「やってみる」を尊重するカルチャーと自走する組織

── ENILISにジョインしてから約10ヶ月経ちましたが、実際に働いてみていかがでしょうか。

佐谷:私の「できるだけスピード感を持って、失敗を恐れずに思う存分やる」というスタンスに対して、ENILISはとても寛大というか、「やってみる」を尊重するカルチャーが根付いていると感じています。

また、不安なときは菅野さんや大石さんに相談し、自信を持って挑む。フィードバックを受けて、また次の挑戦へ向かう。そうやって「自走できるように導きつつ、背中を押してくれる環境」は、他にないと感じています。
私がこうして思い切り動けるのは、お二人の支えがあってこそです。

── 佐谷さんをはじめ、運営メンバーの皆さんがVLiverと向き合う上で大切にしていることは何ですか。

佐谷:大事にしているのは、「とにかく話を聞く」 ことです。
現在『ENILIS VLiver Project』には200名近くのVLiverが所属していますが、200人いれば200通りの価値観があり、性格もその日のコンディションも異なります。まずは話を聞き、どんな言葉をどんなトーンで伝えるべきか、あるいは今はそっとしておくべきか、相手の様子を見ながらその都度判断しています。ただし、最終的な行動の判断はご本人に委ねるようにしています。

たった数人の運営メンバーで200名近くをサポートできているのは、VLiver一人ひとりが自走できているからに他なりません。所属VLiverの皆さんの頑張りがあってこそ、私たちも一緒に走ることができているんです。

失敗を恐れず、VLiver一人ひとりの可能性をさらに広げて行く

──『ENILIS VLiver Project』を通して描きたい未来像はありますか。

佐谷:今年5月から本格始動したプロジェクトなので、まずは失敗を恐れずにどんどん挑戦していきたいです。具体的には、所属VLiverからの希望が多い「VTuber」としてのデビュー体制の構築や、本プロジェクトから有名VTuberを輩出するような取り組みなど、一人ひとりの可能性をさらに広げていきたいと考えています。

エンタメ業界は “自由に表現できる場所” です。それぞれの個性を活かし伸ばすことを大切に、私たち運営一同が全力でサポートします。「何か新しいことにチャレンジしたい」「ワクワクしたい」という思いがある方は、ぜひ気軽にオーディションを受けてほしいです。
VLiverの楽しさは、一度やってみればすぐに分かるはずですから。

── 最後に、佐谷さん自身の今後の展望を教えてください。

佐谷:いつか、“担任には言えないけど、保健室の先生になら本音を言える”というような立場から、「マネジメントに携わる方々を支える仕事」にチャレンジしてみたいですね。現場で奮闘する方たちの苦労を一番近くで見てきましたから。
運営メンバーが楽しそうだと私も嬉しいですし、逆につらそうなときは「どうにかしてあげたい」と真剣になります。そのサポートこそが、私にとっての仕事のやりがいなんです。

とはいえ、まだまだ『ENILIS VLiver Project』でやりたいことも、やるべきことも山積みです。
これからもENILISのみんなに面倒を見てもらいながら(笑)、運営メンバーやVLiverの皆さんと一緒に走り続けたいと思います!

(2025年11月10日)

関連リンク

設立2年で所属タレント数200名超え!VTuberとVLiverの両輪で事業拡大中のENILISとは
ENILIS VLiver Project 新メンバーオーディション エントリーフォーム

採用情報はこちら